2016年、ついに50周年を迎えたVans。この50年間Vansを世界中に広め続けたスティーブ・ヴァン・ドーレン氏。そんなVansの象徴であるスティーブ氏への特別インタビュー。
Interview
━Vans 50周年についてどう感じますか?
父が始めた会社であるVansで50年間働いてきたことを誇りに思います。文化の異なる世界中のVansファンとこの節目の年を迎える事が出来て大変うれしく思います。Vansはスケートボードでの機能性、芸術作品のキャンバスとして、ライブで履く為に、様々な理由で若者や若いハートを持つ人々を魅了してきました。Vansは何世代にもわたり、人々の創造性を支持してきたのですが Vansの”Off The Wall”精神はファン達によって作られたものだと思います。この場を借りて、Vans を世界的なブランドにまで 成長させてくれた何千もの人々に感謝の意を述べたいと思います。「靴の会社を始めたのではない。靴を作るピープルカンパニー を始めたのだ」と私の父であるPaul Van Dorenはよく言っていました。だからこそ50年後の今も、私たちは世界中の人々の為に靴やアパレルを作ることが出来ています。
━50年間で最もつらかった時期はいつですか?
1980年半ばが会社にとって最も苦しい時期でした。1988年にVansは破産申告の手続きを行い、またブランドを見直す為にチームの再編を行いました。この苦難からたくさんのことを学び、私たちは未だかつてないチームとなりました。当初、私は父から誠実であることの大切さを教わりました。父は自分のライフワークが崩れ去りそうになるのを見ながらも、立ち上がり、負債の返済 計画を立て、4年も経たずに最後の10セントまで返済をしました。また、Vansファンの皆様は決して私たちのことを忘れず、苦難の折にもブランドのコアを支えてくれました。
━50年間で最も嬉しかったことは何ですか?
50年間で楽しい思い出は数え切れないほどあります。「家族」は私達のなかでとても大切で、私自身の家族としての思い出はVansの楽しい思い出と深く結びついています。Vans が1976年に世界で初めてのスケートボードシューズを作りました!同じ年に 私は結婚をし、1977年には娘のクリスティーが生まれました・・・嬉しいことに今は私と一緒にグローバルイベントの運営をしています。「家族」とはVansで働く人たちの事も指します。Vansファミリーです。とにかく最高の商品とイベントをお客様に提供できるよう一丸となって取り組み、最高のチームとなりました。アスリートたちもVansファミリーです。また、私の非公式な役職があります。Vansの“楽しいこと大使”です。この役職を頂いている限り、仕事が楽しくないわけないでしょ!
━60周年に向けての計画を教えてください。
2026年・・・なんともう70歳で、孫も12歳ですね。次の10年はブランドがより強くなり、会社も成長していくことでしょう!60周年はまだまだたくさんの楽しいこと、アクションスポーツ、芸術、音楽を皆様に楽しんで頂けると思います!また、60周年のときにも世界中を旅して孫を世界中のイベントやVansショップに連れて行きたいと思います!
━大勢の日本のVansファンに向けて一言お願いします。
まずは、このインタビューをしてくれてありがとう。そして、Vansを何年も支えてくれた日本のVansファミリーに感謝したいと思います。私たち全員の50周年おめでとう!
50th Anniversary Model
80年代の木型を忠実に再現したヴィンテージラストを採用し、当時の雰囲気を再現。Vansのアイコンである、Slip-On<スリッポン>とEra<エラ>の2種類でリリース。スティーブ・ヴァン・ドーレンのフィギュアが付属する特別仕様。EraはBEAMSエクスクルーシブモデル。3月中旬発売予定。
【Dealer】ABC-MART ONLINE STORE
【Dealer】BEAMS Online Shop
ZOZOTOWN BEAMS MEN